5コマでわかる食べ方のキホン

ゆうゆうのおはかな日誌

第1回 ナマズ アマゾン川になった気持ちで、キャットフィッシュフライ

2015/12/11

「おはかな大好きー!!」生き物大好き、なかでも魚が大好きな3歳男子ゆうゆうと、魚のお勉強!旬や美味しい食べ方、生態的なところも押さえつつ、家族でおいしいお魚を食べ歩きます。

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「おおアマゾン!おおアマゾン!」という、ゆうゆうのコール。まず、5歳の姉が『大アマゾン展』の中吊り広告をみてその存在を知る。「おおアマゾンだって。行きたいね」とゆうゆうに吹き込む。弟は忠実に、乗っかって騒ぐ。そこで姉が「ねえママ、行こうよ。ゆうちゃん、あんなに行きたがってるよ」……ここまでがワンセットの手口。いつもながら鮮やかです。というわけで、リクエストに応えて上野の国立科学博物館の『大アマゾン展』へ行ってきました。

お出かけがまず珍しい我が家の姉弟は、上野公園の噴水にも大興奮。入る前からそんなにハイテンションでどうする。と思ったけれど、最後までそのままでした。アマゾンの古代生物、哺乳類、魚類、鳥類、昆虫、爬虫類・両生類。モノは化石や骨、標本、剥製、フィギュア。カエルや魚は本物も展示されていました。順路の周りには植物も配置され、ジャングル感もありました。少しだけ。……キャッチコピーが「ついに、冒険の時が来た」。熱帯植物を掻き分けて進むくらいのイメージでいた私たち大人はちょっとがっかりしました。でも、子どもたちには、大冒険だったに違いない。家にある図鑑と付属のDVDで予習してきていることもあり、本物(に近い何か)を見られていちいちキャーキャー喜んでいました。

国立科学博物館での『大アマゾン展』は、6月14日で終了。7月17日からは鹿児島県の歴史資料センター 黎明館で開催されるそうです。

せっかくだから、アマゾン料理を食べられないかなー、と探してみた。が、ない。というより、Amazonが。一覧表示のトップにくるように’A’始まり、というのとは別に「世界最大の流域面積を誇るアマゾンのようにシェアを広げたい」という願いが込められているというAmazonが。流域面積は705万km2で日本の約20倍、流量は地球上の川の20%を占めるといわれるアマゾン級に、巨大になったAmazonが。もういいか。

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それじゃ、アマゾンらしい食材を。ということで、ナマズです。アマゾンに棲息する生物は、哺乳類約420種、鳥類約1800種、魚類3000種以上、昆虫にいたっては地球上の4分の1に相当する100万種以上。で、代表がナマズでいいのか。いいのです。なぜなら。大アマゾン展の開催期間中、国立科学博物館内のレストラン「ムーセイオン」で大アマゾン展記念セットとして「キャットフィッシュのココナッツソースムケッカ風」(ブラジルの煮込み料理)というものが提供されていたから。

もうひとつ、作家の村上春樹さんがネットで質問に答えていた『村上さんのところ』で、「アメリカで食べたなかで一番おいしいと思ったものは何か」という質問に「南部で食べたキャットフィッシュ(ナマズ)のフライとグリッツの組み合わせ」と答えていたのです。それは食べてみたい。ちなみグリッツとは、とうもろこしを挽いた粉で作った粥だそう。

河川に広く棲息するナマズは、内陸部でも獲れる魚として、世界中で食用にされています。今回調べてみたら、ベトナムやミャンマーなど、アジアでもナマズを食べる国はたくさんあるのですが、蒸したり煮たりが多いようでした。まあ、ひとくちに「ナマズ」といっても、種類は2,800種にものぼり、スズキ目、コイ目に次いで、3番目に栄えている群なのだそうな。そのうち、1,700種が南北アメリカ大陸に分布しているそうで。立地的にも、ここはアメリカのフライバージョンを食べにいってみることに決定!

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キャットフィッシュを食べるために、代々木の「Bistroひつじや」に家族で行ってきました。羊肉が食べられる、地中海・西アジア・アフリカ・その他料理のビストロです。お酒も各国のワインやビールをお手ごろに飲めます。にもかかわらず、子ども入店可、土日は11:30から休憩時間なしで営業、という好条件。17時以降は予約でいっぱいとのことでしたが、私たちが行った15時過ぎは空いていました。エスニックな雰囲気に、子どもたちもソワソワ。

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キャットフィッシュフライ1,180円。大きな切り身が2切れ。衣はケイジャンミックスと卵をまぶしてあるそうで、スパイシーでしっかり味がついていました。子どもには、辛いかな?と思いましたが、パクパク食べていました。「ハゼの味に似てるけど、ハゼよりおいしい」とパパ。淡白だけど旨みがある、油っ気が全然ないけどパサパサはしていない。独特の歯ごたえがある。これで、骨がなくて大きな身がとれるんだから、そりゃいいわ。

「これナマズなんだよ、おいしい?」と、ゆうゆうに感想を求めてみたところ、「私は、アマゾン」と繰り返していました。大アマゾン展の4Kアマゾン体感シアターでは、アマゾン川が自ら「私は、アマゾン……」とナレーションしながら、アマゾンの色々な顔を紹介してくれたのでした。まさにアマゾンになりきって、ナマズを内包したというか、食べることができたのでした。

この記事を書いた人
会田 晶子